1. たんぱく質とは
たんぱく質（Protein）は、生命活動に不可欠な三大栄養素の一つで、体の主要な構成要素です。筋肉、皮膚、髪の毛、爪、臓器、酵素、ホルモンなど、多くの組織や機能に関わります。
化学的には、たんぱく質はアミノ酸が多数つながった高分子化合物で、20種類の標準アミノ酸で構成されています。
2. たんぱく質の構造
たんぱく質はアミノ酸の配列や立体構造によって機能が決まります。
- 一次構造：アミノ酸の鎖状配列
- 二次構造：アルファヘリックスやベータシートなどの局所的な折りたたみ
- 三次構造：立体的に折りたたまれた全体構造
- 四次構造：複数のたんぱく質鎖が結合した複合体
3. たんぱく質の役割
- 筋肉や臓器の構成
- 酵素の材料：消化や代謝を助ける
- ホルモンの材料：インスリンや成長ホルモンなど
- 免疫機能の維持：抗体の材料
- エネルギー源：炭水化物や脂質不足時に利用
4. たんぱく質の種類
- 動物性たんぱく質：肉、魚、卵、乳製品。必須アミノ酸をバランスよく含む
- 植物性たんぱく質：大豆、豆類、ナッツ、穀物。一部の必須アミノ酸は組み合わせて摂取
5. 必須アミノ酸と非必須アミノ酸
- 必須アミノ酸：体内で作れないため、食事から摂取（例：ロイシン、リシン、トリプトファン）
- 非必須アミノ酸：体内で合成可能（例：アラニン、グルタミン酸）
6. 1日の必要量
- 成人男性：約60g、成人女性：約50g
- 筋トレやスポーツでは体重1kgあたり1.2〜2.0gが目安
- 食品換算例
- 鶏胸肉100g → 約22g
- 卵1個（50g） → 約6g
- 豆腐1丁（300g） → 約18g
7. たんぱく質摂取のポイント
- 毎食で分けて摂取
- 動物性・植物性をバランスよく
- 過剰摂取に注意：腎臓への負担
まとめ
たんぱく質は、体を作る基本であり、健康維持や成長、免疫、代謝に欠かせません。
動物性・植物性をバランスよく取り入れ、毎食で少しずつ摂取することが理想です。
