Windowsを使っているとよく耳にする「累積更新」。
少し専門的な響きですが、実はとても便利な仕組みです。
🔹累積更新とは?
**累積更新(Cumulative Update)**とは、Microsoftが配信するWindowsの更新プログラムの一種で、過去の更新や修正をすべてまとめて適用できる更新のことです。
簡単に言うと、
👉 「過去の更新も含む最新版のまとめパッチ」
と考えるとわかりやすいです。
🔹累積更新の特徴
- 過去の更新もまとめて含まれる
- 先月の更新をまだ入れていなくても、今月の累積更新を入れれば自動的に過去の更新も適用されます。
- セキュリティ修正やバグ修正も一緒にまとめて更新できます。
- 順序を気にせずインストールできる
- 以前は更新を順番に入れる必要がありましたが、累積更新ではその心配がありません。
- ユーザーや管理者の手間を大幅に減らせます。
- OSの安全性・安定性を向上
- バグ修正やセキュリティパッチ、機能改善が含まれるため、Windowsの動作が安定します。
- 更新ファイルはやや大きめ
- 過去の更新も含まれるため、通常の単体更新よりダウンロードサイズは大きくなることがあります。
🔹累積更新と個別更新の違い
| 項目 | 累積更新 | 個別更新 |
|---|---|---|
| 内容 | 過去の更新もすべてまとめて含む | 単体の更新のみ |
| インストール順序 | 不要 | 順序を守る必要がある場合あり |
| メリット | 1回で最新状態にできる | サイズが小さい、特定更新のみ適用可能 |
| デメリット | ダウンロードサイズが大きい | 過去の更新を見逃すとセキュリティリスクが残る |
🔹累積更新が必要な理由
- セキュリティ向上:脆弱性(OSのセキュリティ上の穴)をまとめて修正できる
- システムの安定化:バグや不具合の修正でWindowsの動作が安定
- 運用の簡略化:企業や個人でも順序を気にせず最新状態にできる
🔹累積更新の種類
- 月例更新(Patch Tuesday)
- 毎月第2火曜日に配信される定期更新。
- セキュリティ修正や重要なバグ修正が中心。
- セキュリティのみの更新
- 緊急の脆弱性修正のみを含む小さな更新。
- 月例更新の一部だけを適用したい場合に便利です。
- オプション更新
- 新機能やドライバ更新などを含むが、セキュリティ修正は必ずしも含まれない更新。
🔹累積更新の注意点
- 空き容量の確認:更新ファイルが大きいため、ディスク容量が不足すると失敗することがあります。
- 再起動が必要:更新後はPCを再起動する必要があります。
- 互換性の問題:稀に特定のハードウェアやソフトと衝突することがあります。企業環境ではテスト後に配布されることもあります。
🔹まとめ・ポイント整理
- 累積更新=過去の更新をまとめた最新版パッチ
- メリット:セキュリティ向上・OS安定化・更新管理の簡略化
- 注意点:容量確認、再起動、互換性に注意
- 定期的に更新することがWindowsを安全・快適に使う秘訣
📘用語解説
- 累積更新(Cumulative Update):過去の更新もまとめて配信されるWindowsの更新プログラム。
- セキュリティパッチ:OSやソフトの脆弱性を修正するプログラム。
- Patch Tuesday:Microsoftが毎月第2火曜日に配信する定期更新。
- オプション更新:必須ではないが、新機能やドライバ更新などを含む更新。
- 脆弱性(ぜいじゃくせい):OSやソフトのセキュリティ上の弱点。悪用されると危険。

