🌿 発疹とは?
発疹(はっしんorほっしん)とは、皮膚に現れる赤みやぶつぶつ、かさぶたなどの異常な変化のことです。かゆみや痛みを伴う場合もありますが、症状がほとんどないこともあります。体のどこにでも現れる可能性があり、原因はアレルギーから感染症までさまざまです。
🩺 発疹の種類
発疹は見た目や原因によっていくつかのタイプに分けられます。
- 紅斑(こうはん)
皮膚が赤く平らに見える発疹。血管が広がることで起こります。
例:アレルギー反応、麻疹や風疹などの感染症。 - 丘疹(きゅうしん)
1cm未満の小さな盛り上がり。皮膚の炎症や腫れが原因。
例:にきび、虫刺され、接触皮膚炎。 - 膿疱(のうほう)
膿が入った小さな水ぶくれで感染が原因となることが多い。
例:水疱瘡、膿皮症、帯状疱疹。 - 水疱(すいほう)
液体が入った袋状の発疹。ウイルスや細菌感染で発生。
例:帯状疱疹、単純ヘルペス。 - 鱗屑(りんせつ)
皮膚が剥がれ、鱗のように見える状態。乾燥や炎症が原因。
例:乾癬、アトピー性皮膚炎。
🔬 発疹の原因
発疹が出る原因は多岐にわたります。
- アレルギー:食物や薬、化粧品などで免疫反応が起こり発疹に。
- 感染症:ウイルス(麻疹、水疱瘡)、細菌(膿皮症、梅毒)、真菌(カンジダ症)など。
- 皮膚疾患:アトピー性皮膚炎、乾癬、じんましんなど。
- 内因性要因:ストレス、ホルモンバランスの変化、免疫の異常。
- 環境要因:温度・湿度の変化、紫外線、化学物質への接触。
⚡ 発疹の症状
発疹に伴う症状は以下の通りです。
- かゆみ:日常生活に支障を与えることも
- 赤み:炎症のサイン
- 腫れ:隆起して痛みを伴う場合あり
- 痛み:特に膿疱や水疱で見られる
- 浸出液:破れた水疱や膿疱から液体が出ることも
💊 発疹の診断と治療
診断:医師による視診や病歴の聴取、必要に応じて皮膚検査やアレルギー検査を行います。
治療法:
- 外用薬:ステロイドクリームや抗ヒスタミン薬でかゆみや炎症を抑える
- 内服薬:重度の場合、抗ヒスタミン薬や抗生物質を使用
- 生活習慣の改善:アレルギー原因を避け、ストレス管理やスキンケアを行う
📝 まとめ|ポイント整理
- 発疹は皮膚の異常サインで、形や色、症状はさまざま
- 原因はアレルギー、感染症、皮膚疾患、ストレス、環境など多岐にわたる
- かゆみ・赤み・腫れ・痛み・浸出液などの症状が現れる
- 正しい診断と適切な治療が重要で、早めの医師受診が症状悪化を防ぐ
- 生活習慣やスキンケアも発疹予防や改善に役立つ
🧠 用語解説
- 発疹(はっしん):皮膚に現れる赤みやぶつぶつなどの異常変化
- 紅斑(こうはん):赤く平らな発疹
- 丘疹(きゅうしん):小さな盛り上がった発疹
- 膿疱(のうほう):膿が入った水ぶくれ
- 水疱(すいほう):液体入りの袋状の発疹
- 鱗屑(りんせつ):皮膚が剥がれた状態
- アトピー性皮膚炎:慢性的なかゆみや炎症を伴う皮膚疾患
- 乾癬(かんせん):皮膚が赤くなり鱗のように剥がれる慢性疾患